柳田産業株式会社

テクノロジーとハートの共存 柳田産業株式会社

プラントエンジニアリング事業

原子力発電について

電力をはじめとするエネルギーの安定供給は、国民生活に必要不可欠なものであると同時に、安定した経済活動をおこなう上でも重要な要素です。
現在、世界のエネルギーの大部分は石油や石炭などの化石燃料に頼っていますが、その資源には限りがあります。
今後、世界のエネルギー需要は、経済発展や人口増加に伴い、中国やインドなどアジア地域を中心に増大することが予測されており、消費国による資源獲得競争が激化していくことでしょう。
そんな中、特にエネルギー資源の乏しいわが国では、大部分を、サウジアラビア、UAE、カタールといった中東諸国からの輸入に頼っています。これらは世界、特に中東諸国の国内情勢に大きく左右されるという危険性を伴うこととなり、今いかに安定した国産エネルギーの割合を増やすことができるかが、重要な課題となっています。

現在、様々な新エネルギーの開発も行われていますが、自然エネルギーで大量の電力をつくるには、広大な土地や大掛かりな施設が必要な上、天候等の自然環境にも左右されるため、現在の技術では安定して大量の電力をつくるには難しい状況にあります。 多量のエネルギーの安定確保を考えると、石炭、石油などの化石燃料資源を節約し、世界中に幅広く存在し、国内情勢の安定した国々からの確保が可能なウランを燃料とする原子力発電が一定量必要ではないでしょうか。 また、原子力発電では使い終わった燃料を再処理することにより、リサイクルすることが可能であり、発電時にCO2を出さない、環境に優しいクリーンなエネルギーであるという点からも、地球温暖化防止にも有効な発電方法といえます。

日本が輸入する化石燃料の相手国別比率

原子力プラントの重要性

原子力発電は我が国にとって非常に有効なエネルギーである反面、先の福島第一原発の事故のように「潜在的な危険性」を持っていることも忘れてはなりません。 原子力発電所では、安全を確保することが他の何よりも重要です。 最高水準の科学技術と高度な管理体制が求められる原子力発電プラント。その安全管理を支え、プラントの機能を最良の状態に維持するために、適切なメンテナンスと設備改良が不可欠です。

当社がメンテナンスを行っている主なものは、原子力発電所にとって非常に重要な冷却水系統です。
循環水ポンプ・海水ポンプ・循環水管・海水管・主給水ポンプをはじめ、各種ポンプ・配管・機器は原子力発電所において重要な役割を果たしています。
原子力発電所では、ほんの少しの欠陥やわずかな不純物さえ社会の土台を揺るがしてしまう大事故に繋がる可能性があります。

原子力発電所でのメンテナンス業務の重要性は、作業という枠を超え、大きな使命感に裏付けされます。
多種多様なメンテナンス技術を駆使し、新たな技術革新を次々と産み出しながら、柳田産業の社員は発電所での安全、品質、作業管理を通し、今日も日本のエネルギーの安定供給を支えています。

柳田産業ではこの領域を基幹事業と位置付け、"エネルギーの管理"という社会的役割を十分に意識しながら、事業に取り組んでいます。

原子力プラントの重要性

原子力プラントのしくみ(PWR型)

原子力プラントのしくみ

PWR型とBWR型について

日本の電力会社では主に2つの型式が採用されています。ひとつは北海道電力、関西電力、四国電力、九州電力の各社が採用している加圧水型(PWR)で、プラントメーカーとしては三菱重工があります。もうひとつは東京・東北・中部・北陸・中国の各社が採用している沸騰水型(BWR)です。どちらも低濃縮ウランという燃料を使い、水で冷却しています。

PWR型について
PWRは、原子炉の中で発生した高温高圧水を蒸気発生器に送り、そこで、別の系統を流れている水を蒸気にかえてタービンに送り、発電機をまわして電気を作ります。
BWR型について
BWRは、原子炉の中で蒸気を発生させ、それを直接タービンに送り、発電機をまわして電気を作ります。

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